うちわの思い出
うちわっていうと子供の頃の祖母の家を思い出します。祖母はかなりの田舎に住んでいたため、夏休みにはよく妹と一緒に遊びに行き、近所の海や川で遊ぶことが多かったのですが、祖母の家にはエアコンはありませんでした。都会のエアコン暮らしに産まれたときから慣れてしまっていた私と妹は、エアコンのない夏の夜が暑くてなかなか眠れませんでした。
そうすると決まって祖母が私たち姉妹の横に来て、うちわであおいでくれたのです。幼かった私たちは祖母に、ちゃんと平等に風が届くようにあおいでよ~。と文句を言ったりもしていましたが、祖母があおぐ風はとても優しく癒され、毎回いつのまにか眠ってしまっていました。
朝起きると横に祖母はもういなく、うちわだけがそこに置いてありました。台所のほうに行くと朝のしたくをした祖母が、笑顔でおはようと言うのです。遊び疲れて昼寝をするときも祖母はうちわであおいでくれました。
エアコンがなかった祖母の家でも扇風機はありましたが、私たち姉妹は祖母がうちわであおぐ風がちょうどいいとワガママを言い、祖母はいつも笑顔であおいでくれていたのでした。
私もうちわ名入れで作成してみようと思います。